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ボンゴ広場のグランピングができるまで 初回

ここ1〜2年で、グランピングができるキャンプ場が増えたな〜と感じているので、あらためて自分がグランピングを始めた経緯や、ボンゴ広場でのグランピングのコンセプトなどについて思い出そうと思い、この記事を書くことにしました。
今でこそ、グランピングと言ってもさまざまなサービス体系ができて来たように感じます。
なんでもやってくれるグランピングもあれば、道具が揃っていて、手ぶらで利用できるグランピング、また、テントの形状もさまざまなスタイルができて来ました。
だからこそ、それぞれの施設ではしっかりとしたコンセプトと特色がないと、利用者からは選ばれづらくなっていくのではないでしょうか。
なので、今回連載するボンゴ広場グランピングができるまでシリーズで、これまでの経緯や、ボンゴ広場のグランピングのコンセプトについて今一度整理したいと思います。

ボンゴ広場は私の両親が1988年から運営しており、グランピングは私が2016年から始めました。今日はボンゴ広場でグランピングができるまでの経緯をお話ししたいと思います。私がボンゴ広場でグランピングを始めるきっかけになったのは、2014年にアメリカオレゴン州ポートランドにある州立大学に留学していたときのことです。留学中私は主にネイティブアメリカンや先住民族の生き方や価値観などについて勉強していました。その時に、学んだ価値観の一つに、ある一定の場所には定住せずに、常に場所を変えながら遊牧民的な生活をしていることを学びましたら。その一つの理由として、一箇所に定住していると、その土地の生態系を崩してしまうので、ある程度の資源を使った後には、そこを離れた次の場所は行くという考えに触れました。今でこそ、持続的な開発などについてたくさん話されていますが、先住民族はそのことについてはずっと前から知っていました。そして、その価値観を学んだときに私もそのような生き方がしたいと感じました。今の資本主義社会では、生産性や利益ばかりが重要になり、持続性や長い目で見た開発はないがしろにされてしまっており、そのよう社会に違和感を感じていだ私は、大学卒業後に企業に就職して、仕事をしている自分の未来をイメージすることはできませんでした。いっそのこと、森の奥でテント生活のようなことをしようかとも考えていたほどです。でも、やはりそのような生き方は現実的ではなかったので、何かしらの形で自営業でやっていこうと考えていたときに、キャンプ場運営というシンプルな考えにたどり着きました。
そして、帰国後キャンプ場作りに向けていろいろと模索していたときにグランピングと言うワードを知人から書くキッカケがありました。そして、興味を感じた私は早速グランピングについていろいろ調べてみました。元々はイギリスの上流階級の人が、アフリカは行ったときに、普通の家具や食器類をテントは持ち込んできたことがグランピングの始まりだそうです。そして、日本ではキャンプが少し下火状態だった当時グランピングのようなスタイルに可能性を感じた私は、少ない貯金でcanvascampのコットンベルテントを購入して、その年の冬から早速グランピングをサービスとして開始してみました。10月にテントが届いた時点で、テント内にベットやカーペット、イス、テーブルなどをオシャレに設置して写真を撮り、自分でも何度か寝泊まりをしてみた後に、12月始めごろにAirbnb上に写真を載せて、予約受け入れを開始しました。すると、思いのほか予約は順調に入り、12月20日に最初のゲストが中国からきました。予約時からゲストとは丁寧にメッセージのやりとりをして、ニセコ駅まで車で迎えに行きました。出迎えた後に色々な話をして、出来立ての部屋へ案内しました。手作りなのでまだまだな部分もあるが、何かあればいつでも連絡してくださいとゲストに伝えて、最初のゲストが泊まりに来てくれました。夜はゲストといろいろな話をして、盛り上がりました。翌朝は始発の電車に乗るために早くチェックアウトをしましたが、貴重な体験ができたととても満足してくれていました。最初のゲストにとても良いレビューをいただけたので、もっと頑張ろうという気持ちになり、その後の対応へと繋がっていきました。

ニセココテージボンゴ広場。

北海道ニセコ町にあるログハウスコテージとグランピングのできる宿。1988年から運営しております。現在は2代目になる兄弟で運営中。 

ログハウスは父による手作りのログハウスです。チェンソーで一本一本カットされたログハウスは味があり、人気です。グランピングはcanvascampのコットンベルテントを利用しております。また、イスやテーブルも手作りで、暖かみのある空間となっております。庭作りも頑張っており、季節ごとにさまざまな宿根草が花を咲かせています


ニセココテージボンゴ広場